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2020/03/16
お役立ちコラム,矯正前のお話
受け口(反対咬合)への治療にはどんなものがありますか?

受け口(反対咬合)は出っ歯(上顎前突)についで、歯並びが悪いことを表す言葉として、一般的に定着していますが、実際に受け口をどのように治療していくのか、ご存知ではない人がほとんどなのではないでしょうか。

そこで今回は、受け口への治療にはどのようなものがあるのか、詳しくご紹介して参ります。

 

▼受け口とは?

まず、受け口はどのような歯列不正であるのか、確認をしましょう。

通常では上顎の前歯が下顎前歯に覆いかぶさるように上下の歯が咬み合っていますが、受け口では下顎の前歯が上顎より前に前突し、上顎の前歯に覆いかぶさるように下顎前歯と咬み合う状態を指し、下顎前突が正式な疾患名となります。

 

▼受け口の原因は?

受け口の原因は以下の通りに分類されます。

 

【骨格が原因】

受け口の原因が骨格である場合には、下顎が上顎よりも成長してしまったことが主な理由となり、下顎前歯が上顎前歯を覆い被さるような咬み合わせになってしまうと、上顎の成長の妨げになり、更に下顎のみが成長し続け下顎前突の状況が明徴に現れてしまいます。

 

【治療法】

骨格が原因の場合には、上顎の成長を促しながら下顎の成長を抑制しなければならず、治療を行なう適齢期も定められています。

なぜならば、顎を含む顔の成長は5歳までに40%50%10歳ごろには80%20歳までには成長が完了すると言われ、骨格が問題である場合には、早くとも3歳から5歳の間から、受け口への治療開始が推奨されています。

 

以下、受け口の治療法になります。お子さんの状況に合わせて治療法は選択されます。

 

・ムーシールド

  治療に協力してくれる年齢に達した3歳ごろより、就寝時にムーシールドと呼ばれるマウスピースを上顎に装着して、顎の成長を促します。

 

・上顎前方牽引装置

  上顎を更に前方に成長させるために活用される装置であり、6歳頃より適応されます。

 

・チンキャップ

  下顎の成長を抑制させる装置であり、11歳頃のお子さんに適応されるものです。頭から顎にかけてゴムバンドをするために、多くの場合は家庭に居る間、装着します。

 

 

【単純に前歯の位置が反対になっている場合】

 

【治療法】

骨格的な問題ではなく、前歯の生える位置や角度に問題がある場合には、リンガルアーチと呼ばれる矯正装置を活用し、歯をあるべき場所へ移動させていきます。治療適齢期は6歳から8歳頃と考えられています。

 

以上、今回は受け口への治療にはどんなものがあるのか、詳しくご紹介して参りました。

名張市、伊賀市、宇陀市でお子さんの受け口でお困りの際には、かめい歯科クリニックへなんなりとご相談ください。