小児矯正とは

お子さまの歯並びに関してよくあるお悩みとは?

「子どもが大きくなった時の歯並びが心配……」。
予防が可能な虫歯や歯肉炎などと異なり、お子さまの歯並びは生え揃ってみないとわからない部分があります。ではお子さまの歯並びに関するお悩みはどのようなことがあるのでしょうか。
  • 出っ歯
    出っ歯
    「なんとなく前歯が出ている気がする」
  • すきっ歯♪
    すきっ歯
    「こんなにすき間が開いていても大丈夫なの?」
  • デコボコした歯並び
    デコボコした 歯並び
    「きれいに並んでいない」
  • 受け口
    受け口
    「下あごが出ている気がする」
  • 開咬(オープンバイト)
    開咬
    (オープンバイト)
    「奥歯で噛んだとき、上下の前歯の間にすき間ができる」
お子さまの歯並びや噛み合わせでこのような症状が見られる場合は、歯列矯正が必要となるでしょう。

ではどうして出っ歯や受け口、歯と歯の間に隙間が出来てしまったりするのでしょうか?

矯正中の歯磨きについて

歯並びが乱れる
原因
 その① 「顎の大きさ」

デコボコした歯並び、ガタガタの歯並び、八重歯……。せっかく生えてきたお子さまの永久歯がこのような歯並びだと、保護者の方だけでなくお子さまご自身も笑顔に自信を失くしてしまうかもしれません。特に年齢が上がり美意識が高まってくると、ますます口元にコンプレックスを抱くようなることも考えられます。

このようなガタガタの歯並びの大きな原因は、顎が小さいため、永久歯がきれいに並ぶスペースが不足するためです。
永久歯は乳歯よりも大きいために乳歯がすき間なく生えている場合、永久歯に生え変わったときにスペースが不足してしまい、歪んで生えてしまう可能性が高くなります。
このように、歯並びが乱れる原因のひとつは顎の大きさが深く関わっています。
また、下顎が出てしまう受け口の場合は、遺伝的要素が関わっていると考えられます。
妊娠中のお口の中の状態について
その① 「顎の大きさ」

歯並びが乱れる
原因
 その② 「生活習慣や悪癖」

歯並びが乱れるもうひとつの原因は、指しゃぶりや口呼吸などの生活習慣及び悪癖によるものです。

お子さまに次のような癖はありませんか?
  • 指しゃぶり
  • 唇を噛む
  • 爪を噛む
  • 口呼吸を
    している
  • 頬杖をつく
  • 片側ばかり
    で噛む
  • 舌で歯を
    押す
特に小さい頃の指しゃぶりは、出っ歯や開咬になる大きな原因と言われています。指を吸い続けることで、前歯が次第に前へ押し出されることから出っ歯になってしまう可能性が高いため、指しゃぶりの癖がなかなか直らないお子さまは注意が必要です。
しかし、無理にやめさせようとするとお子さまのストレスとなってしまうことがあるため、様子を見ながら少しずつ指しゃぶりの癖を止めさせてあげるようにすることが望ましいでしょう。
その② 「生活習慣や悪癖」
口呼吸も歯に良くありません。呼吸は本来鼻で行いますが、口で呼吸をすると、舌の位置が下がってしまいます。舌の位置が下がるとしっかり噛むことができなくなり、顎の骨が広がらなくなってしまいます。その結果スペース不足になり、永久歯がきれいに並ばず乱れてしまいます。
この口呼吸は歯並びを乱すだけでなく、虫歯や歯肉炎、口臭の悪化などお口の中に様々な悪影響を与えることが分かっています。お子さまだけでなく、大人の方も口呼吸には十分注意してください。
その② 「生活習慣や悪癖」

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小児矯正LP

当院の小児矯正症例は
コチラから

正しい噛み合わせを導くための小児矯正とは

小児矯正とは、お子さまの顎の発達の段階に合わせて、歯並びと噛み合わせを正しく整えるための歯列矯正です。お子さまの歯並びに関する悩みは出っ歯やすきっ歯、デコボコした歯並びなど「見た目が気になるから」とお考えの方がほとんどだと思います。しかし歯列が整っていることはもちろんですが、食べる、話すなどお口の機能を正しく機能させるためには噛み合わせを整えることがとても重要になります。と言うのも、噛み合わせはお口の中の機能だけでなく、全身の健康を保つ機能を持ち合わせているからです。
正しい噛み合わせを導くための小児矯正とは
正しい噛み合わせを導くための小児矯正とは

小児矯正とは

お子さまの歯の心配事のひとつに「歯並び」がよく挙げられます。
歯並びの悪さは見た目だけでなく、噛み合わせにも大きく影響します。正しい噛み合わせは健康な体を作るうえで非常に重要な役割を持っています。ここではお子さまの歯並びや噛み合わせに関する小児矯正についてご案内いたします。
  • 小児矯正とは
  • 小児矯正とは

小児矯正で使用
する装置
その① 「歯列育形成」

一般的な歯列矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かしますが、小児矯正は取り外し式の装置を装着することで顎の骨を広げて歯並びを整える治療法です。
ワイヤー矯正治療は歯を抜いてスペースを作り、歯を動かして歯並びを整えますが、歯列育形成は歯を抜かずに顎の骨の成長を利用してスペースを確保することが大きな特徴です。
歯列育形成の装置は小さなネジが付いており、このネジを巻くと装置の幅が広がります。
この装置を一日14時間以上装着して徐々に顎の骨を広げていきます。
歯列育形成のメリットは、抜歯をしないという他に取り外しが可能という点が挙げられます。そのため飲食の際には装置を取り外して食事を楽しむことができます。従来の装置では挟まりやすい食材も、取り外し式の装置ではそのようなことがありません。
また歯磨きも行いやすいため、虫歯などのリスクが従来の矯正治療よりも低いこともメリットと言えます。

デメリットは、お子さまによっては付けるのを嫌がり、そのまま放置してしまうことがあることです。装置は1日14時間以上装着しないと効果が見込めません。そのため決められた時間は必ず装着しておく必要があります。
妊娠中のお口の中の状態について
その① 「顎の大きさ」

小児矯正で使用
する装置
 その② 「プレオルソ」

プレオルソとは、「マウスピース型矯正装置」を使い、小児(4歳から9歳ぐらいまで)の歯並びを改善する装置です。歯並びを悪くしている原因(口の周りの筋肉)を改善することで間接的に歯並びを改善していくことが特徴です。
また、プレオルソは取り外しができるため、お子さまへの負担が少なく、基本的に装着は「日中1時間」と「就寝時」のみとなりますので、日常生活への影響もほとんどないかと思います。
歯並びが悪くなる原因を根本から取り除くことで、治療後に後戻りの可能性が低くなります。
その② 「ムーシールド」

小児矯正で使用
する装置
その③ インビザラインファースト

インビザラインファーストとは、透明のマウスピース型の小児矯正装置のことです。
乳歯と永久歯が生え変わる時期に使用できる矯正装置で、1日22時間装着していただくことで歯並びを少しずつ動かしていくものとなっております。透明で目立ちづらいため、多くの親御さんから選ばれてきている矯正装置です。
インビザラインファーストは幅広い症例に適応可能ですが、患者様のお口の状態によって通常のブラケット矯正で対応する場合もございます。
妊娠中のお口の中の状態について
その① 「顎の大きさ」

インビザライン・ファーストのメリット

  • 透明で目立ちにくい

    透明で目立ちにくい

    透明なマウスピース装置を使用します。学校でお子様が周囲の子どもから矯正装置をつけていることでかわかわれるといったこともありません。安心して、日常の中で装着していただけます。

  • 通院回数が少ない

    通院回数が少ない

    マウスピースの付け替えは約1~2週間です。付け替えはご自宅で行っていただきますので通院は1か月半~2か月おきでよくなります。よってお子様を歯科医院へ送り迎えする通院の負担を削減できます。

  • むし歯のリスクが減る

    むし歯のリスクが減る

    従来のブラケット矯正ですと、ブラケット(歯に装着した装置)の周りに汚れがたまってしまい、むし歯の温床となることがありました。しかしマウスピース装置は食事や歯磨きの際には取り外しができるので、お口を清潔に保つことができます。

  • スポーツ時も安全

    スポーツ時も安全

    従来のワイヤーブラケット矯正では、お口に金具をつけているため、激しい運動などでお口の中を傷つけてしまう危険性がありました。マウスピースは柔らかい素材を使用しているため、お口を傷つける心配はありません。

インビザライン・ファーストの注意点について

1日20時間以上のアライナー装着が必要です。
食事の後にマウスピース矯正装置を装着し忘れるなどして、決められた時間(1日20時間以上)装着しないと、矯正期間が延びたり矯正結果に影響がでます。お子様とご家族の協力が最も重要です。

インビザライン・ファーストの治療期間と流れについて

1期治療
小学校低学年

乳歯と永久歯が混在する混合歯列期の治療

透明で目立ちにくい

治療期間:
1年半

透明で目立ちにくい

2期治療
小学校高学年~中学校以降

永久歯が生え揃った以降の成人と同じ治療

透明で目立ちにくい

治療期間:
1年半~2年半
症例により変動

インビザライン・ファーストでは治療開始より1年半以内を目安に第1期治療を完了し、その後、永久歯が生え揃うまでリテーナー(保定装置)を装着しながら経過観察を行い、必要に応じて第2期治療を行います。

小児矯正治療の流れ

01歯並びや顎の状態を確認
まず歯並びや顎の状態、噛み合わせなど、お子さまのお口の中の様子を確認します。その後レントゲン撮影や口腔内写真、お顔全体の写真を撮影する資料取りを行います。
歯並びや顎の状態を確認
02診断に基づいた説明
レントゲン写真やお子さまの口腔内を確認し、どのように治療を行うのか、またいつから開始するかなどをご説明します。
また、おおよその治療期間や費用についてのご説明をいたします。疑問点や不安な点がありましたら遠慮なくお尋ねください。
診断に基づいた説明
03治療開始
型取りを行い、装置の作成に入ります。装置が完成次第、お口の中に装着していただきます。その後定期的に来院していただき、装置の状態と歯の動き具合を確認しながら治療を進めていきます。
また矯正期間中は虫歯や歯肉炎になりやすいため、必要に応じて歯のクリーニングを行い、虫歯や歯肉炎の予防も行います。
治療開始
04保定期間
歯並びがきれいに整い、噛み合わせに問題がなければ装置を外します。しかし矯正治療が終わった後は、歯が元に戻ろうとする「後戻り」現象が起きやすいため、後戻り防止のための装置(リテーナー)を装着する保定期間に入ります。ネジを巻かないタイプの装置(閉鎖型装置)やマウスピースのような装置を装着して、歯並びと噛み合わせを安定させます。
また引き続き矯正治療が必要な場合、ブラケットとワイヤーを使った治療を行い、歯並びと噛み合わせを整えていきます。
保定期間
05定期的なメンテナンス
保定期間が終了したあとも、引き続きメンテナンスにお越しいただき、歯並びや噛み合わせのチェック、虫歯や歯周病の予防を行って歯の健康を維持するようにします。
定期的なメンテナンス

矯正中の歯磨きについて

矯正治療中に気を付けなければいけないことは、虫歯です。装置を装着していると歯磨きが行いにくく、汚れが溜まりがちになってしまいます。溜まった汚れをそのままにしておくと、プラークとなって虫歯や歯肉炎、口臭の原因になってしまいます。
矯正治療中の歯磨きは、どこに気を付けなければいけないのでしょうか。
  • 矯正中の歯磨きについて
  • 矯正中の歯磨きについて

気をつける
ポイント
 矯正治療中は虫歯に要注意

歯列矯正中で気を付けなければいけないことは、虫歯や歯肉炎です。
取り外し式の装置は比較的ブラッシングしやすいですが、ワイヤー矯正は歯に装置がついた状態のままで食事を行うため、食べかすが残りやすく、ブラッシングも行いにくいのが難点です。そのため虫歯リスクが高くなってしまうのです。
お子さまの場合、自分で上手に歯磨きができないことが多く、小学校に入ってもできれば保護者の方が仕上げ磨きを行ってあげることをお勧めします。

取り外し式の場合は歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目にブラシを当てて、やさしく汚れを落としましょう。また歯と歯のすき間はデンタルフロスを使って汚れを掻き出してください。

ワイヤー矯正は歯に装置が固定されているため、歯磨きが難しく、汚れが残りがちになってしまいます。また唾液は歯の再石灰化を促しますが、歯の表側にブラケットがついていると唾液が循環しにくいため、虫歯リスクが高まってしまいます。
このように歯磨きが行いにくいワイヤー矯正は、ワンタフトブラシや小さめヘッドの歯ブラシを使って丁寧に磨くようにしましょう。また歯と歯の間の汚れは矯正用のデンタルフロスを使うのもお勧めです。

また、歯磨き剤はフッ素入りのものを選んで使ってあげると歯質を強化し、虫歯予防も期待できます。
 矯正治療中は虫歯に要注意
 矯正治療中は虫歯に要注意

気をつける
ポイント
装置もキレイにしておきましょう

一日使った装置は雑菌がたくさんついています。装置は洗浄剤などを使って清潔にしておくことが大切です。
矯正装置専用のものや部分入れ歯用の洗浄剤は除菌効果も期待できるため、毎日きれいにしておきましょう。
装置もキレイにしておきましょう

定期的なメンテナンスでお口の中を清潔に

矯正期間中は定期的に来院していただく必要があります。その際、お口の中のクリーニングを行い、お口の中を清潔に保つようにします。
またブラッシング指導も行いますので、お気軽にお尋ねください。

せっかく歯並びを綺麗に整えたのに、虫歯や歯肉炎になってしまうとお口の中の健康を損ねてしまいます。矯正治療中からしっかりと歯磨きを行って、お口の中を清潔にしておきましょう。
  • 定期的なメンテナンスでお口の中を清潔に

当院の小児矯正の考え方

お子さまの歯並びが悪いと、いったいどのようなことが問題となるのでしょうか。
最もよく聞かれる声は「見た目が気になる」ということでしょう。
確かに口元は非常に目立つ部分で、歯並びの良し悪しがその人の印象を左右すると言っても過言ではありません。これは成人でもお子さまでも同じです。
そのために歯列矯正をお考えになる親御さんはきっと多いと思います。

しかし、お子さまの歯並びで問題となることは、見た目だけではなく、歯そのものの健康と全身の健康に影響が出てしまうことです。
歯の健康とは、虫歯や歯周病などお口の中のトラブルを意味します。歯並びが悪いと、このようなトラブルが起きやすくなってしまうのです。
お子さまの虫歯は、磨き残しによるプラークが原因です。デコボコした歯並びは歯磨きが難しく、汚れが溜まりがちになります。そのためプラークが形成されやすく、結果的に虫歯になってしまう可能性が非常に高くなってしまいます。
  • 当院の小児矯正の考え方
  • 当院の小児矯正の考え方
  • また、磨き残しは歯肉炎など歯ぐきの炎症の原因にもなります。歯肉炎は小学生など若い年代でも比較的よく起こりますが、歯肉炎をそのままにしておくと、やがて歯周病となり将来的に歯を失う可能性が高くなってしまいます。

    歯を失う2大原因は虫歯と歯周病と言われています。そして歯並びが悪いことはこれらのトラブルを引き起こすリスクが高いことから、歯並びを整えてブラッシングを行いやすくすることでそのリスクを低減することが可能となります。

    そして歯並びとともに大切なことは、噛み合わせです。噛み合わせは全身の健康と深く関わり、悪い噛み合わせは咀嚼の低下、不明瞭な発音、虫歯や歯周病になりやすい、顔の左右のバランスが崩れるなど様々なデメリットが挙げられます。
    • 当院の小児矯正の考え方
    • 当院の小児矯正の考え方
    • 当院の小児矯正の考え方
    • 当院の小児矯正の考え方
このようなトラブルを改善するために歯列矯正を行いますが、成人してから歯列矯正を始めると、まず健康な歯を抜くケースが多くなります。歯を並べる場所を確保するためとはいえ、健康な歯を抜くことは非常にもったいないことではないでしょうか。

お子さまがまだ小さいうちから矯正治療を始めると、歯を抜くことなく矯正治療を行えることがほとんどです。当院が力を入れている小児矯正は、歯を抜かずに顎の骨の成長を促して歯並びを整える「歯列育形成」という治療です。
この歯列育形成治療は、永久歯が生えるまでの期間、装置を装着して少しずつ顎の骨を広げて歯を並べるスペースを確保することを目的としています。
永久歯が生え揃った後に引き続きワイヤー矯正が必要となった場合も歯を抜かず、期間も短く済むことが多いなど、お子さまにとってメリットの多い歯列矯正法です。
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