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- 2020/03/05
- お役立ちコラム,矯正前のお話,矯正中のお話,矯正後のお話
「甘いものを沢山たべると虫歯になる」と迷信のようなこの言葉に聞き覚えがある人は多いのではないでしょうか。
しかし、実際甘い物を食べたからといって虫歯になった人はいるのか、いないのかは、しるよしもありません。
そこで今回は実際、子どもの砂糖の取りすぎは歯と身体にどのような影響があるのか、詳しくご紹介して参りましょう。
▼甘い物はなぜ虫歯になる?
虫歯の原因菌であるミュータンス菌は、食べ物に含まれる糖分を栄養に酸を生みだし、歯を溶かしていきます。
歯は虫歯菌が発する酸に弱く、食べ物を食べている時間が多ければ多いほどに歯の表面が溶かされた状態となり、そして、これらの状態を「脱灰」と呼び、この脱灰の状態が長く続く場合は、虫歯リスクが高まります。
しかし、人間の身体は修復する能力を持ち、唾液に含まれるリンやカルシウムを歯が吸収し、酸によって溶かされた歯の表面を修復していきます。
この働きを再石灰化と呼び、お口の中の環境を20分~30分かけて元の状態に戻す力があります。
この「脱灰」と「再石灰化」のバランスが崩れると虫歯リスクが高まり、砂糖の取りすぎは両者のバランスを崩す要因となります。
▼子どもの身体への影響は?
砂糖の取りすぎは身体にも影響を与えかねません。
特に子どもは身体が小さいために、成人より大きく影響が現れる傾向にあります。
・落ち着きがなくなる
砂糖を摂取すると血糖値が上がり、血糖値をさげるために、インスリンが分泌されますが、その中に興奮ホルモンであるアドレナリンもふくまれているため、興奮する傾向にあります。
・体温が下がり免疫力が低下する
砂糖の取りすぎで体温がさがり、免疫力も低下し感染症に罹患しやすくなってしまいます。
・肥満になる
摂取した糖は全てエネルギーにかわるのではなく、体内に残ってしまうため、肥満になる傾向にあります。
・アレルギーやアトピーになる
砂糖を過剰摂取してしまうと、アレルギーやアトピーに罹患するリスクが高まることが報告されています。
▼虫歯にならないためには?
子どもを虫歯にさせないためには、糖分を摂取する機会をコントロールし、毎日のセルフケアが重要となります。
特に自分では上手く歯磨きのできない年齢のお子さんには、仕上げ磨きをしっかりと行いましょう。
以上、今回は子どもの砂糖の取りすぎは、歯と身体にどんな影響があるのか、詳しくご紹介して参りました。
名張市、伊賀市、宇陀市で、虫歯や歯のことでお困りの際には、かめい歯科クリニックへお気軽にご相談下さい。