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- 2019/12/28
- お役立ちコラム,治療のお話
シーラントと言う歯科治療をご存知でしょうか。あまり聞きなれない言葉であると思いますが、シーラントは虫歯を予防するためにおこなう予防処置の1つであります。
1960年代から70年代にかけてアメリカで開発された治療法であり、現在においても活用される、効果的な治療法であります。
そこで今回はシーラントについて、詳しくご紹介して参りましょう。
▼シーラントとは?
シーラントは主に、生えたての6歳臼歯(第一臼歯)や乳臼歯の咬み合わせ部分の溝に、歯科用プラスチックを流し込み硬化させ、臼歯などの溝に生じる虫歯を予防します。
▼なぜ臼歯の溝にシーラント?
臼歯の溝は虫歯になりやすい箇所でもあり、とても複雑な形状をしているため、歯ブラシの毛先が行き届かずに虫歯となるリスクが高いとされています。
また、生えたての歯は特に表面のエナメル質がやわらかく、通常であれば歯が唾液に含まれるカルシムを吸収し、徐々に歯を硬くしていきますが、硬くなるまでには時間を要するために虫歯になりやすく、虫歯を避けるためにシーラントが求められています。
6歳臼歯が生えたころに、シーラント処置を受けることが推奨されています。
▼シーラントの治療工程は?
ここでは、シーラントの治療工程をご紹介しましょう。
シーラントは歯を削ることや、麻酔を行う必要性がなく、簡単に処置できるのが特徴であります。
ステップ1:シーラントを行う歯の溝を清掃します。
ステップ2:ボンディングと呼ばれるシーラントを取れにくくするための薬品を歯の溝に塗布します。
ステップ3:水で洗いだします。
ステップ4:歯の溝にシーラントを流し込みます。
ステップ5:シーラントを流し込んだ溝を光照射し、硬化させ完了です。
▼シーラントは保険適応なのか?
保険が適応されるケースの多くは、疾病に対する治療費であり、今回ご紹介しているシーラントは予防処置の分類になるため、保険が適応されないと考えるのが適当でありますが、シーラントが必要とされた場合には、虫歯に罹患するリスクが高いと判断されたこととみなされ、シーラントの費用は健康保険適応となります。
以上、今回はシーラントとは何か、シーラントはどのような場合に適応されるのか、詳しくご紹介して参りました。
虫歯になりやすい箇所である臼歯の溝を埋め、虫歯を予防するシーラント処置は生えたての歯に効果的と言われており、6歳臼歯が生えたころに行うことが推奨されています。
お子さんにシーラント処置をお考えの際には、名張市の歯医者、かめい歯科クリニックにお気軽にご相談ください。