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- 2019/12/23
- お役立ちコラム,治療のお話,費用のお話
歯科治療において麻酔は大変身近なものです。その大半が一般的な注射器で行う局所麻酔や、点滴を行い痛みと共に治療への恐怖心を和らげる静脈内鎮静法が主流です。
では小児歯科では全身麻酔を使用することはあるのか、費用はどのくらいかかるのか、詳しくご紹介して参りましょう。
▼全身麻酔とは?
はじめに全身麻酔とはどのような歯科治療時に使用するのか、どのように行うものであるのか、確認しておきましょう。
局所麻酔は局所のみに麻酔効果があり、静脈内鎮静法では意識はあるものの痛みはもちろんのこと、治療への不安や恐怖心を和らげる麻酔方法です。
一方、全身麻酔では意識をなくし全身の筋肉が弛緩し、自発呼吸ができなくなるために人工呼吸が必要となります。
全身麻酔は、大掛かりなインプラント治療や、外科矯正治療時、全身管理が必要となる場合に適応されます。
▼小児歯科において全身麻酔を行うケースは?
歯科治療を受けるお子さんは特に、見慣れない歯科医療器具や白衣やマスク姿の歯科医師やスタッフに恐怖心を抱き、歯科治療を強く拒否する場合も少なくありません。
安全に治療を行なえるように、小児歯科では以下の場合に全身麻酔が必要とされます。
・嘔吐反射が強い場合
・全身疾患がある場合
・安全に歯科治療が行われないと判断された場合(非協力児)
・障害児である場合
一昔前には一泊入院で行われることが主流であった、全身麻酔下での歯科治療ですが、近年では日帰りで全身麻酔による歯科治療が行われることも多くなり、患者さま自身やその親御さんの負担を軽減させることができます。
▼全身麻酔のメリット
全身麻酔を行う場合には、以下のメリットがあります。
・安全性の確保
・精神的負担の軽減
・短期集中的に治療
▼全身麻酔に掛かる費用は?
全身麻酔に掛かる費用は、保険適応する場合がほとんどでありますが、適応しないケースもあるため、しっかりと確認をしましょう。
▼全身麻酔を行えない場合もあるの?
全身麻酔の安全性は断然に進歩しておりますが、全身状態によっては全身麻酔を行えない場合があります。例えば、近々に肺炎やぜんそく発作を起こした場合や、予防接種してから間もない場合や、風邪を引いた直後など、様々な理由で全身麻酔を行えないケースがあります。
以上、今回は全身麻酔について詳しくご紹介しました。