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- 2019/12/09
- お役立ちコラム,その他
“お子さんの指しゃぶり”は見ている分には可愛いく、指をしゃぶるその姿に癒される、愛おしい感情を抱く人も多く、「無理に指しゃぶりを辞めさせる必要はない」「成長と共にやめる」と考える親御さんも少なからず見受けられます。
しかし、歯科医療の観点からみると、指しゃぶりを続けていると、様々なトラブルを招きかねずリスクを伴います。
そこで今回は、子どもの指しゃぶりについて詳しくご紹介してまいります。
▼指しゃぶりはなぜダメなの?
指しゃぶりは、子どもの特権と言っても過言ではないように、幼いお子さんには多くみられる光景でありますが、冒頭でもお伝えしたように、歯科医療の観点からみると、指しゃぶりは歯並びを悪くする恐れがあるために、3歳を過ぎたころより後は、指しゃぶりを辞めさせることを推奨しています。
▼歯並び以外の影響は?
指しゃぶりの影響は、歯並びだけではありません。顎の成長にも影響を与え、以下のような要因となりかねません。
【開口】
指しゃぶりをしていたがために、奥歯はしっかりと咬んでいる状態であっても、前歯の上下が完全に咬み合わず口が開いたままの状態の咬み合わせである開口になってしまう恐れがあります。開口は口が常に開けっ放しの状態となってしまうため乾燥しやすく、虫歯や歯周病、口臭の要因となりかねません。
【上顎前突(出っ歯)】
指しゃぶりの仕方によっては上顎前突、いわゆる出っ歯の状況となりかねません。出っ歯の場合も開口と同じく、口を完全に閉じることができずに乾燥しやすく、虫歯や歯周病、口臭の要因となりかねません。
【弄唇癖(ろうしんへき)】
指しゃぶりがきっかけとなり、下唇を前歯で咬む、唇を内側に吸い込むなどの癖がついてしまい、しまいには口呼吸の原因となりかねません。
【舌突出癖】
舌を無意味に動かす癖がある場合には、上下の歯の隙間に舌を押し込み、ひっこめる行為を繰り返す傾向にあるために、それが要因となり、口呼吸の原因となりかねません。
以上、今回は子どもの指しゃぶりは放っておいていいのか、指しゃぶりが引き起こす要因などについて、詳しくご紹介して参りました。
指しゃぶりには各分野から見た意見がありますが、歯科医療においては、いつまでも指しゃぶりを行うことは好ましくなく、歯並びや顎の骨などに影響を与えないように、3歳頃を目途に改善していくことが推奨されています。
名張市、伊賀市、宇陀市で、お子さまの指しゃぶりでお困りの際には、お気軽にご相談ください。