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2019/11/14
お役立ちコラム,その他
離乳食期から幼児期のお子様の食事アドバイス

小児で受診される患者様の多くが、「歯が痛い」「歯並びが心配です」といったものです。もちろんこれらも重要ですが、歯や口を大切にしてほしい本当の理由は、身体を維持、成長させるためにきちんと食べられる機能を育てることです。

人間にとって、食べることは生きるための基本です。毎日の積み重ねで、私たちの体はできています。特に哺乳期(0〜6カ月頃)離乳期(6カ月~18カ月頃)は、お口の機能の発達にとって一番大切な時期にあたります。

この時期から、正しい食習慣を身につけていくことは子ども達の将来にわたる健康に大きな影響をあたえます。 

 

  食事のチェックポイント* 

<食材の形状> 

  発達に合っていない形状だと丸のみしたり、口から出してしまいます。

  しっかり噛めるまでは、月齢や年齢ではなく、発達に合わせた、

  噛みやすい調理形態のものにしましょう。

  

<食べる姿勢>

   机やいすの高さが体に合っていますか?

   足裏がきちんとついていますか?

   食べやすくするために少し前かがみになっていますか?

   正しい姿勢は正しい呼吸(鼻呼吸)と関係しています。

<食事中の飲み物>

   あまり幼い頃から食事中に飲み物を与えていると、

   流し込む習慣をつけてしまったり、

   飲み物でお腹がいっぱいになることがあるので、食後に飲ませることをオススメします。 

<食事の環境>

   食事に集中出来るように、食事中はテレビを消す、

   お子さまが気になる物を周りに置かないようにすると良いでしょう。

<おやつの与え方>

   お子さまにどのようなおやつを与えていますか?

   おやつの役割は、食事だけでは摂りきれなかった栄養素を補うことです。 

   幼児は成長のための栄養を摂る必要があるため、

   体に比べてたくさんの栄養を摂らなければいけません。

   *おやつ=甘いお菓子ではありません。

   チョコレートやスナック菓子の味に慣れているお子さまは、

   野菜の自然な味がわからないために野菜嫌いにつながることがあります。

   また間食に甘いものを食べることによってご飯の時に空腹感が生じないと、

   好きなものだけ食べて苦手な野菜を食べなくなってしまうこともあります。

 

いかがでしたか?

是非チェックして頂き、正しい食習慣を身につけて頂ければと思います。